フィリピンでスペイン語が通じる!?意外と知られていない共通単語

フィリピンを訪れた際、私はスペイン語が意外と通じることに驚きました。レストランで**tenedor(フォーク)cuchillo(ナイフ)を頼んだり、ホテルの入口でabierto(開いている)cerrado(閉まっている)かを確認したり、道を尋ねるときにcalle(通り)casa(家)**を使ったりすると、現地の人々がすぐに理解してくれました。特に年配の方やスペイン文化の影響が強い地域では、スペイン語の単語が日常的に使われていることを実感しました。

スペイン語とフィリピン語(タガログ語)は、一見すると異なる言語ですが、フィリピンがスペインの植民地だった歴史的背景から、多くのスペイン語の単語がフィリピン語に取り入れられています。特に、日常会話や食文化、社会制度などに関連する単語には、スペイン語の影響が色濃く残っています。

本記事では、フィリピン語にスペイン語由来の単語がどのように残っているのかを詳しく見ていきます。中には、フィリピン人自身も意識していないスペイン語由来の単語もあります。

スペイン語とフィリピン語の意外な共通単語

1. まったく同じ形で使われる単語

以下の単語は、スペイン語とフィリピン語でまったく同じ意味と綴りを持っています。

スペイン語フィリピン語日本語訳
OOまたは(or)
BasuraBasuraゴミ
RegaloRegalo贈り物、プレゼント
MaletaMaletaスーツケース
MeriendaMeriendaおやつ、軽食
TipoTipoタイプ、種類
BaulBaulトランク、箱
AyudaAyuda援助、支援(ただしフィリピン語では主に金銭的支援を指す)

2. 少し変化した単語

フィリピン語では、スペイン語から取り入れた単語が一部変化して使われています。

スペイン語フィリピン語日本語訳
CocheKotse
CebollaSibuyas玉ねぎ
ChoferTsuper運転手
VacaBaka
SueldoSweldo給料
GastarGastos支出、浪費
LavarLaba洗濯する
AndarAndar動く、作動する
PuedePwede可能な、できる

3. スペイン語から意味が変わった単語

スペイン語フィリピン語日本語訳(フィリピン語の意味)
DemasiadoMasyadoあまりにも(スペイン語では「de」が付く)
EnsayoEnsayo練習、リハーサル(スペイン語では「エッセイ」の意味もある)
BrujaBruha魔女(フィリピン語では「髪がボサボサの人」も意味する)
HuelgaWelgaストライキ(スペイン語の「h」は発音しないため)
UnanoUnano小人、背の低い人(スペイン語の「Enano」と同じ)
Chinela(s)Tsinelasサンダル、スリッパ(フィリピン語では複数形の形がそのまま単数形にもなる)
ManzanaMansanasリンゴ(フィリピン語では複数形の「s」が単数形にも使われる)
SeguirSige進む、続ける(フィリピン語では「OK」や「先に行っていいよ」の意味もある)
Hacer CasoAsikaso世話をする、面倒を見る(スペイン語の「注意を払う」から派生)
ChismeTsismis噂話、ゴシップ

まとめ

フィリピン語にはスペイン語由来の単語が非常に多く含まれており、日常生活で頻繁に使われています。しかし、多くの単語はスペイン語から少しずつ変化し、発音や意味がフィリピン独自のものとなりました。

この歴史的な影響を理解することで、フィリピン語とスペイン語の関係をより深く知ることができます。また、スペイン語を学ぶ日本人にとって、フィリピン語を知ることは新たな学習の助けとなるかもしれません。

フィリピンに行く機会があれば、ぜひこのスペイン語由来の単語を使ってみてください!

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