スペイン語の接続法。実は英語にも存在した。比較&解説

コラム

こんにちは!この記事では接続法という文法の概念を説明します。スペイン語学習者はいずれはぶつかる壁「接続法」。習うより慣れよみたいな文法で、日本語や英語にはこの文法の概念がないことから一般的には複雑な文法とされています。主に「現実ではないこと」「願望」「疑問」「仮定」を表すための文法で、言語に深みを与える役割を担っています。

しかし、あるんです。英語にも。この接続法。


まずはスペイン語の接続法の解説

スペイン語の接続法 (subjuntivo)はとても一般的に使われています。「現実ではないこと」「願望」「疑問」「仮定」を表すための文法で、言語に深みを与える役割を担っています。

例:

  • Quiero que vengas. 「君に来てほしい」
  • Es importante que estudies. 「勉強することが大切だ」
  • Tal vez ella esté en casa. 「たぶん家にいるかも」

既に直訳でもわかりにくいこともありますね。このケースでは「本当にそうなのか」より「そうなってほしい」「そうあってくれ」というニュアンスがあります。


英語の接続法:現代語では限定的

英語にも接続法はありますが、日常的によりも文字言語、もしくは格式的な言い回しでよく見られます。一言で言うと「古の文法」と言わんばかりに一部分だけが残り、異質な文法感を醸し出しています。

例:

  • I suggest that he go to the doctor. 「彼が医者に行くべきだと提案する」
  • If I were you, I wouldn’t do that. 「私があなたなら、それはしないな」
  • It is essential that she be informed. 「彼女が知らされることは必須だ」

↑これ学校の教科書でならいますよね。私は高校生で英語の文法はほぼ完ぺきに学んだと自負をしているのですが唯一しっくりこなかった一つがこの文法です。「仮定法現在」「提案・要求型のthat節構文」という名前が “一応” 付けられていますがこれは紛れもなく接続法です。

現代英語ではこの用法しか接続法は残っていませんが、用法はスペイン語と全く同じです。ただ接続法という活用がないので一見わかりにくくなっています。


【歴史的背景】昔はもっと英語にも接続法があった

接続法は元々、ラテン語や古英語にも普通にあった文法です。古英語(Old English)の時代には、もっとたくさんの接続法形がありました。

古英語の例

  • “Gif he come, ic blisse hæbbe.”(もし彼が来れば、私は嬉しい)
  • “God sie mid þē.”(神があなたと共にあらんことを)

ここでの “sie” は “is”(現代英語の “is”)にあたる動詞 “be” の接続法形です。願いや希望、条件を表すために使われていました。

しかし、時代を通じて語形は簡略化され、現代の英語では限られた場面でしか残っていません。その為、英語の接続法を「残高級者」的な存在に感じる人も多いでしょう。一方、スペイン語では、接続法はまだまだ活発に使われており、日常会話でも必要不可欠です。


【まとめ】

項目スペイン語英語
使用頻度高い低い(文字言語的)
表現する意味願望、疑問、条件同じ
カギの変化動詞の形がはっきり変わるごく限られた動詞でのみ

一見離れているような接続法ですが、両言語ともに「気持ちや意思」を表すのに使われる大事な文法。この違いを理解すると、その言語の深みも見えてくるかも!しれません。

【おまけ】🌍 接続法がある代表的な言語

🇪🇸 ロマンス語系(ラテン語由来)

接続法が今でも超元気に活躍しているグループです!

言語コメント
スペイン語非常に使用頻度が高い。日常会話でも頻繁に登場。
フランス語スペイン語ほどではないけど、会話でもしっかり使う。
イタリア語フランス語と同じくらい使用される。
ポルトガル語スペイン語と近く、接続法の使い分けも似ている。
ルーマニア語ラテン語の影響が強く、接続法もある。

🇩🇪 ゲルマン語系

接続法の形があるけど、使い方は言語によってかなり違います。

言語コメント
英語接続法(主に仮定法現在と仮定法過去)があるが、使用頻度は低め。
ドイツ語**Konjunktiv(コンユンクティーフ)**と呼ばれ、接続法がしっかり生きている。特に書き言葉や仮定・間接話法で使われる。

🇬🇷 ギリシャ語(現代・古代両方)

  • 古代ギリシャ語では接続法ががっつり使われていました。
  • 現代ギリシャ語にも一部その痕跡が残っています。

🇷🇺 スラブ語系

スラブ語系には「明確な接続法」という形はないものの、仮定法的な表現(条件文や願望文)にそれに近い構造が存在する場合があります。

  • 例:ロシア語、ポーランド語など(動詞の時制やモダリティで代替)

🏛 古典語

言語コメント
ラテン語接続法がバリバリ存在。多くの現代ヨーロッパ言語の接続法のルーツ。
古英語現代英語よりも接続法が豊富だった。
古ノルド語ゲルマン語派でしっかり接続法を使っていた。

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